グループ『葦』の紹介


  1977年熊本で結成。西洋古楽器(リコーダー、チェンバロ、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コルネット、各種打楽器他)の持つ音色や古楽器が存在していた時代の作品に魅了され、独唱や重唱も交えてアンサンブル活動を42年間続けてきた。

 

九州各地で開催されてきた音楽祭(湯布院音楽祭、小国古楽音楽祭、福岡古楽音楽祭)等に参加し演奏を披露。特に1991年から始まった小国古楽音楽祭は、その立ち上げから係わった。並行して小国町木魂館で催された声楽とリュートのためのサマーセミナー」にも立ち上げから係わり、1999年に21世紀ファンドの助成及び小国町の後援支援を得て小国ドームで催された17世紀のオペラ「オルフェオ」(モンテヴェルディ作曲)にセミナーの講師陣や受講生と共にグループ『葦』の主なメンバーが出演し好評を得た。

 

 福岡在住の西洋歴史的舞踊(ヒストリカルダンス)の研究家でありダンサーの古賀穂南美氏とグループ『葦』による舞踊と音楽をテーマにした公演も九州各地で回を重ねて行われた。

 

19974月に熊本県立劇場演劇ホールにて”IL BALLARINO”「イタリアンルネッサンスの舞踏と音楽」公演を熊本県立劇場の助成を得て、グループ『葦』メンバーも多く会員であった熊本古典舞踏研究会主催で、芸術監督に古賀穂南美氏を、音楽監督に濱田芳通氏をお迎えして行い好評を得た。

 

20003月には”Aupres de vous”「フランスルネッサンスの舞踏と音楽」公演を熊本古典舞踏研究会主催で益城町文化会館にて、また同年8月には春日市ふれあい文化センターと熊本県小国町ASO音楽ホールにて小国町()学びやの里の助成を得て行った。何れの公演も芸術監督に古賀穂南美氏、音楽監督に濱田芳通氏をお迎えして好評を得た。

  

 九州縁の天正少年使節団が持ち帰ったとされる16世紀末のヨーロッパの楽器や音楽をテーマに九州各地(長崎県大村市・西海市・長崎市、大分県大分市、宮崎県宮崎市、熊本県天草市他)で公演を続けてきた。少年使節に縁があった天草市河浦町にあったコレジオ(神学大学校)を記念して建設された天草コレジヨ館を中心に演奏活動している「コレジヨの仲間」を立ち上げから指導し、交流が続いている。

 

201311月に熊本県天草市の天草コレジヨ館で市主催の記念コンサートに天草の古楽アンサンブルである「コレジヨの仲間」と共に出演。

 

また20149月熊本市で「天正少年遣欧使節によせる音楽の旅」、201611月熊本初演である17世紀のオペラ「ダイドーとエネアス」(ヘンリー・パーセル作曲)全幕上演を日本福音ルーテル健軍教会で開催、野入志津子氏を音楽監督及び独奏者としてお迎えして多くのお客様から好評を得た。

 

20178月結成40周年を迎え、一夜限りの古楽音楽祭「秘密の音楽会」を日本福音ルーテル健軍教会で記念コンサートとして行った。

 

2019812日熊本県立劇場コンサートホールに於いて世界の古楽シーンの第一線で活躍するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ホアン・マニュエル・クゥインターナ氏を指揮者に、アーチリュート奏者の野入志津子氏を音楽監督にお迎えし、イタリア初期バロック音楽の傑作、クラウディオ・モンテヴェルディ作曲「聖母マリアの夕べの祈り」の熊本初演を行った。